地域奉仕に貢献したとして区から感謝状が贈られた 武花 烈子さん 大島在住 75歳
伝統文化の民謡広く伝える
○…キングレコード専属の民謡歌手として、これまで数々のアルバムをリリース。テレビ、ラジオへの出演もこなしながら「武花民謡学院」を開き指導を行う。直接指導した門下生は数千人。その傍ら、「地域の人達に喜んでもらえるなら」と、自身の住む町内の60歳以上に、月に1度無料で演歌の指導を28年間も続け今月、区から感謝状が贈られた。「とてもうれしい。励みになりますね」と笑顔。
○…秋田県出身。小学生の頃から民謡を歌い始め、10代の頃からコンクールを席巻した。「『あの子が出るんじゃ勝ち目ないわ』なんて言われたりしてね」。師匠に付きプロとして活躍していた20歳のとき、結婚を機に川崎へ。1度は舞台から離れたが、2年も経たないうちに「血が騒いで」民謡コンクールに出場。61年の「(財)日本民謡協会全国大会」で優勝、翌年フジテレビで放映されていた「キンカン素人民謡名人戦」で第2代名人にも輝いた。この頃キングレコードから見初められてスカウトされたことがきっかけで、本格的にプロ民謡歌手としての人生が花開いた。
○…尺八奏者だった夫は現在(一財)日本郷土民謡協会の常務理事を務め、長男は津軽三味線小山流の総師範。長女もビクター専属の民謡歌手と、芸能一家だ。歌手生活55年を迎える今年、4月3日に弟子が数多く出演する無料の「第50回民謡まつり」をサンピアンかわさきで行い、7月には同会場で長女との「民謡ショー」を開催する。「多くの人に、民謡という音楽に親しんでもらいたい」と今から意気込んでいる。
○…「民謡に触れる機会が少なくなってきている中で、日本の伝統文化であることを広く伝えたい」と、市内外の学校や施設で教えるなど、普及活動にも努める。「唄は命。民謡は体力も使うので、健康で元気でいなくちゃ」。夫が家庭菜園で育てているモロヘイヤで作るおひたしを元気の源に、今日も歌声を響かせる。
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4月26日
4月19日