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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2017.05.12

川崎警察署長に就任した
花家(はないえ) 憲也さん
幸区在住 57歳

貫く正義、にじむ優しさ

 ○…「オール川崎署」を合言葉に、署員約350人の指揮を執る。合言葉には「防犯や交通など自分の分野だけにとらわれず、署員一丸となって協力し合う」という意味を込める。「地域住民はもちろん、買い物客や観光客も安心できるよう、安全安心のまちを目指し、あらゆる面でできることをやっていく」と意気込みを語る。

 ○…「みんなのためになる仕事をしなさい」と父親の教えに背中を押され、大学卒業後に県警入り。成田空港に建設中のターミナルで反対派の警備をした。沖縄サミットでも警備を行い、市民を守るという使命感に溢れた。積み上げてきたキャリアを基に、次は自分が人のためになる警察官を育てていこうと、後輩の育成にも力を注いだ。警察学校の教官や中原区の第二機動隊隊長も務め、個々の能力を引き出してチームで活かすことを念頭に置いた。できないときは、まず話を聞いて、得意なことから挑戦させる。「ただ怒るだけではだめ。育てるには大切なこと」

 ○…「若い頃に比べると、まちがきれいなった」と川崎区の印象を語る。川崎大師は、第二機動隊時代に年越しの警備をした思い出深い場所。愛妻家で今は毎年、夫人と共に初詣に出かけている。「これまで家のことは任せっきりだったぶん、今はなるべく一緒にでかけているね。妻の趣味のご朱印帳巡りや、六郷渡しから生麦まで東海道を歩くスタンプラリーにも参加しているよ」と、顔をほころばせながら語った。

 ○…子どもの頃から父親に教わった柔道は、今も現役で六段の腕前。得意技は「内股」や「大外狩り」。プライベートで昨年、約500人が出場する大会に道場仲間と参加した。25年前から通う横浜の道場では、子どもたちに「まずは柔道を『面白い』と感じてほしい」と師範と一緒に指導する。署員や子どもたちの成長を願う優しい眼差しに溢れる署長だ。

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