市政リポート 子どものむし歯予防へ小中学校にフッ化物洗口の導入を㊦ 川崎市議会議員 野田まさゆき 自民党
医療費抑制にも大きく貢献
むし歯予防に効果のある適正濃度のフッ素の水溶液でブクブクうがいをする「フッ化物洗口」の導入は、医療費抑制にもつながるといわれています。
現在、本市の小学校1年生から6年生までの歯科医療費は、年間推計で約14億9千万円、中学生全学年まで含めると、約22億3千万円です。川崎市内の市立小中学校へのフッ化物洗口の導入費用は約1300万円ですので、助成費や医療費の削減にもつながり、予防歯科としては効果が絶大です。
子どもの貧困解消へ導入は必須
フッ化物洗口の導入は「子どもの貧困」解消にもつながります。ある歯科医師によると、貧困、ひとり親世帯、疾患、障害などの家庭環境にある子にむし歯が多い傾向にあるといいます。また、川崎市の「子ども・若者生活調査」では、むし歯の有無は、就学前、小学校、中学校卒業以降のいずれの段階においても、所得の水準が相対的に低い世帯で未治療のむし歯がある割合が高いことが指摘されています。実は、平成25年度頃からむし歯の減少が抑制傾向になったのは「こうした家庭環境が浮き彫りになってきた」との声が歯科医師から聞かれます。
子どもの貧困対策には切れ目のない支援が必要となり、習慣的に行う学校でのフッ化物洗口はむし歯予防に非常に効果的です。
市長は「未来を託す子どもたちにより良い環境を」を訴え、中学校完全給食を実現し、小児医療費の助成制度拡充にも触れています。健康な歯を将来にわたり維持する為、川崎市歯科医師会が提唱するフッ化物洗口の導入をすべきです。
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4月19日
4月12日