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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2018.03.02

サックス奏者でかわさき産業親善大使に任命された
文梨(ふみなし) 衛(まもる)さん
川崎区追分町在住 25歳

ひたすらに進む音楽道 

 ○…「人から発せられるエネルギーを感じるからライブは感動するんです」。川崎駅前の路上ライブからスタートし、「いさご通り街角ミュージック」など、地元川崎を大切に活動。このほどその姿勢が評価され、川崎商工会議所が任命する「かわさき産業親善大使」に選ばれた。「川崎が大好き。地元愛が受け入れられ、そのうえ地元に応援されている感じがして嬉しかった」と任命の喜びを語った。

 ○…3歳の時、4歳年上の兄の影響で音楽教室に通い、エレクトーンを習う。川崎市立富士見中学で吹奏楽部に入った頃、ジェームス・ブラウンのバックで演奏するメイシオ・パーカーに魅了され、サックスを始めた。「話すようにも、歌うようにも、優しく、時には激しく、どんな表現も出来る」サックスの虜になった。中・高と吹奏楽部でクラシック・オーケストラに触れ、東海大学教養学部芸術学科音楽学課程に進んだ。

 ○…大学1年の冬、川崎駅前の路上ライブで、いさご通り商店街の理事長の目に留まり、いさご通り街角ミュージックにも出演するようになった。路上ライブをしている時、バラードを聴き、顔が和らいでいくお客さんを見て、「心を動かすことが出来る音楽って素晴らしい」と感じ、「世の中を動かしている人たちの力になりたい」と強く思った。

 ○…音楽で食べていくために、ポップス、ファンク、ジャズなど、クラシック以外の音楽を勉強し始めたのもこの頃。周りが就職活動をするようになっても、ひたすら練習に励み、音楽の道で生きることに微塵の迷いもなかった。現在はソロ活動に加え「Full Means」というバンドで川崎、横浜、渋谷を中心にイベント、ライブハウス、ジャズクラブなどのステージに立つ。親善大使に任命されたことで、地元での仕事の依頼も増えた。「今年中にソロでのCDを出して知名度を上げ、川崎の外での仕事を増やし、川崎の更なるPRをしたい」

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