川崎駅広域商店街連合会の会長として舵をとる 馬場 義弘さん 川崎区砂子在住 80歳
商店街こそ我が人生
○…「商店街と共に生きてきた」と自身の人生を振り返る。6月に川崎駅東口周辺の16商店街と大型店16店が加盟する、川崎駅広域商店街連合会の会長に就任した。広域商連の前身組織の一つである川崎駅前商店街連合会では1989年から副会長を務め、2015年までの最後の約10年は会長を務めた。
○…「かわさき阿波おどり」を招致したことは商店街活動をしてきた中で誇れる実績の一つ。駅前商業の活性を考えていた際、大学時代の友人が高円寺の阿波踊りの関係者で見学に行き、その集客力に圧倒された。「人を集めるなら阿波踊りが一番インパクトがある」ということで始め、今年で33回目を迎える。今や川崎市の秋の風物詩となった。
○…豊島区西巣鴨出身。1949年に家業である呉服店が川崎に出店したのを機に、子どもの頃、夏休みに店の手伝いを名目に川崎に来て、映画をよく見ていた。「終戦直後の銀座街あたりは人が多くて凄かったよ」と当時を懐かしむ。立教大学時代はワンダーフォーゲル部に所属し、教室より部室にいる時間が長い学生だった。春から夏にかけては山にこもり、南アルプスを縦走したこともある。社会人になってからは山に行くまとまった時間はなくなったが、忙しい合間を縫って妻と旅行に出かける。
○…「駅前を安心、安全で賑わう、来街者が喜んで遊びに来られる街にしたい」と強く思い、町の発展については、「若い将来ある人たちに頑張ってもらいたい」とエールを送る。そのために会長としてやるべきことは次の世代への橋渡し。「これからの時代を担っていく若い人たちが自由に活動できる土台作りをする」。商店街人生の集大成として、「誠心誠意」努めていく。
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4月12日
4月5日