政府の新元号発表は大きな注目を集め、「令和」にまつわる様々な出来事が報じられた。市内でも大きな影響を受けた家族がいる。宮前区在住の加藤景(けい)さん(84)、純子(すみこ)さん(76)夫妻だ。長男の名前が「令和」で、読み方も元号と同じ「れいわ」ということもあり、メディアの取材が集中した。
令和さんは、1971(昭和46)年10月生まれ47歳。偶然にも令和元年の今年と同じ干支「亥年」の生まれだ。現在は、会社員として働いている。
令和は2人で命名、景さんが考えた案に純子さんが賛成した。「音の響きと意味」を重視したという。景さんの家系は、先祖代々「景」の文字を名に含んでおり、これまで17代が「景」の1字を冠しているという。命名に「景」の文字の響きである「母音のEI」は残そうと考えたそうだ。
景さんは「日本古来の漢字から名付けたかった。令和は奥が深くてきれい、そして親しみやすい」と当時を振り返る。「宇宙や自然の摂理の秩序のなか、和を持って色々な人と仲良くし、個性の花を咲かせてもらいたい」との想いを込めた。
純子さんは新元号の発表を受け「すごい」と思わず叫んでいたという。作家(ペンネーム=新田純子(じゅんこ))であり、執筆活動のほか万葉集の研究もライフワーク。長男の名の由来とは関係ないが、偶然の一致に驚きを隠せない様子だ。元号の考案者とされる万葉集研究の第一人者、中西進氏にも会ったことがあるという。
「令和」発表の前夜にも驚きのエピソードがある。景さんは長男に対し、「明日から令和の時代が来るぞ。テレビのインタビューに応えられるようにしておけよ」と告げていたというのだ。
景さんは「新しい元号は国書由来という話もあったので、令と和は馴染みがあると思った。1日早いエイプリルフールでもあったけど」と笑った。
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