川崎区・幸区 人物風土記
公開日:2020.01.24
チームをアメフト日本一に導いた
山本 洋さん
富士通フロンティアーズHC(ヘッドコーチ) 45歳
恩師との出会いが転機
○…アメリカンフットボールXリーグを勝ち抜き、日本一を決めるライスボウルに出場。関西学院大学に勝利しチームを4連覇に導いた。ヘッドコーチ就任1年目で果たした大役を「連覇の期待は感じていたが意識はしなかった。一試合一試合の積み重ねで得られた称号。結果的に目指すものが達成できたことは素直に嬉しい」と振り返る。
○…勝利だけでなく、地域貢献やファンとのつながりなどを含めた総合力としての日本一のチームを目指す。小学校を訪問してのフラッグフットボール教室の開催、多摩川美化活動、川崎市のイベント参加などにも積極的に取り組む。昨年からは中・高生を対象にしたフットボール教室も始めた。「市を代表するスポーツチームになりたい」と意気込む。
○…東京都吉祥寺出身。小・中・高校と立教に通い、中学まではサッカー少年。日本一を狙えるスポーツを求め高校からアメフトに転身した。荒れた時期があり、部から離れたこともあったが、顧問の清家智光先生の指導もあって復帰。その後、桜美林大学に進学、1997年から2005年まで富士通でプレーしたが、日本一にはなれなかった。06年からコーチに就任、14年にライスボウルで初優勝し、初めて日本一を獲得。その時、対戦相手の関学OBだった清家先生と再会。第一声で「お前がこんなになるとは思わなかった」と言われたが、成長を喜んでくれたと感謝する。
○…座右の銘は「stay humble(謙虚であれ)」。優勝したことに慢心せず、また0からトップを狙えるチーム作りを行う。来季はどのチームも成し遂げたことのない5連覇のかかったシーズンだが「あくまで結果としてのV5だ」と気負いはない。
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