9月3日付で第37代幸警察署長に就任した 横田 和道さん 幸区大宮町在住 55歳
足元固め、地域を守る
○…幸区は警察学校時代の研修で配属された縁のある場所。研修先は川崎駅西口交番だった。「当時の工場街とはさま変わりしていて、すっかり落ち着いた町になった」と懐かしむ。「幸区に住む方が安心して暮らせるように、署員一丸となって安全・安心なまちを目指したい」。警察官人生のスタート地点ともいえるこの地で、気持ち新たに意気込む。
○…署員に訓示することはいつも決まっている。「自分と家族を大事にすること」「与えられた立場で仕事を全うすること」の2つだ。「足元がしっかりしていないと住民の皆さんを守れない」と力を込める。さらに重要視するのが、制服姿を見せること。「徒歩でパトロールすることで、街なかで警察官の姿を見てもらえる。歩いてお声がけすることで、安心してもらえたら」
○…前任は横須賀市の田浦署長。これまで外事課や県庁への出向などさまざまな職務に就いた。「どれもターニングポイント。いろんな経験をさせてもらった」。機動隊でオウム真理教の拠点があった旧上九一色村などの第一線に出動することもあれば、県議会の連絡係を務めたこともあった。「議員や記者の方々とやり取りすることで視野が広がった」と振り返る。柔軟な対応や人当たりの良さは、多くの経験から培われたようだ。
○…着任して以来、毎朝5時から1時間ほど区内をランニングするのが日課になっている。「地域の皆さんが自主的に防犯活動する姿を見かける。安全なまちづくりは警察だけではできないこと。皆さんに力添えしてもらっている」と感謝の言葉を口にする。特殊詐欺や交通事故対策など優先すべき事案を追いながらも、目の前の「安全・安心」を守るため、全力を尽くす。
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4月19日
4月12日