川崎区・幸区 人物風土記
公開日:2021.01.29
「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の川崎支部を立ち上げた
岡田 恵利子さん
幸区中幸町在住 38歳
「探求心」で自分らしく
○…「ずっと使ってきた姓には愛着がありアイデンティティーでもある」。選択的夫婦別姓を求め、市議会への陳情提出に向けて市民の声を集める活動をスタートさせた。カメラ機能のデザイナーとしてグッドデザイン賞などを受賞し実績を積んできたが、どれも旧姓で残してきたもの。「デザイナーとしての自分は”岡田恵利子”。そこを貫きたい」と留学先でも旧姓利用を求めたが壁にぶつかった。「将来、娘が困らないように」。原動力は愛娘だ。
○…留学先のデンマークでは夫婦別姓制度はもちろん、教育面、文化面でも様々な違いを目の当たりにした。「幼少期から自分の考えを言葉にすることが大切にされている」と話す。こうした体験を共有しようと教育環境を考えるイベントの開催やウェブでの情報発信を、フリーデザイナーとしての仕事のかたわら続けている。「日々の困りごとを一緒に考えることで少しでも解消していきたい」。徐々に反響も増え、「自分の周りの小さな社会でも、良い方向に変化していくことがうれしい」と目を輝かせる。
○…やると決めたら猪突猛進の行動派。子育てしながらフルタイムで働ていたが、スキルアップのため大学院進学、交換留学を決意した。娘を連れての留学は育休中のフィリピンへの語学留学を含め2度目。「旦那にはメリットを記した企画書を作ってプレゼンしました」とお茶目に笑う。理解してくれる家族への感謝は尽きない。
○…地元にも目を向ける。市民活動や地域課題の解決に向け、写真やデザインの知識を生かした講座を企画中だ。多岐にわたる活動に「今は迷路の中にいるようだけど種まきの時期。周りの人の幸せをつくるお手伝いができれば」。持ち前の探求心で突き進む。
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