平間中学校区地域教育会議主催の卒業記念花火大会実行委員長を務めた 小林 雅代さん 幸区古市場在住 37歳
ノリと勢いと信念と
○…卒業祝い、思い出作り、地域連携を掲げた花火大会。現場は無観客でオンライン配信だったが、友人から「子どもたちの嬉しそうな顔を見せてあげたかった」という言葉を聞き、やってよかったと思った。「音には驚いたけど、打ち上げられる花火を見て今までの苦労が報われた」と企画の成功を噛みしめた。
○…古市場小のPTA会長を5年務めた。若い頃、好き勝手やってきたので、誰かの役に立ちたいという思いがある。学校70周年記念行事での手作りモグラたたきやペットボトルボーリングなどが思い出深い。一昨年行ったお泊り避難所体験は、東日本大震災で被災した友人がいたこともあり、子どもたちに災害時の経験をさせておきたかった。地域も巻き込んでの企画で説得に苦労もしたが、そこで勝ち得た信頼は大きい。「今回の花火も含め、子どもたちには実現が難しそうなこともみんなで力を合わせれば出来るんだということを見せられたと思う」
○…古市場で生まれ育つ。子どもの頃は自己中で出たがりな性格だったと自己分析。思ったことを実行する行動力、リーダーシップは今も健在だ。高1で中退し、通信制高校に入学。この頃から家に帰らず、友人の家を泊まり歩いた。大学にも行ったが、性に合わず1年もたずに中退。22歳で結婚を機に実家に戻った。10年前に離婚し、現在は中3の長女、中2の双子姉妹、中1の長男との5人暮らし。
○…PTA活動は楽しかった。若い頃を知る地域の人からは「大丈夫か」と心配もされたが、積み重ねでいつしか認められるようになった。友人の母親からは「立派になって、と泣かれた」と笑う。「ノリと勢いで生きている」と言われるというが、そこには誰かのためという信念がある。
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4月12日
4月5日