川崎競馬所属では3人目の女性騎手で5月26日に初勝利をあげた 神尾 香澄さん 幸区小向仲野町在住 19歳
諦めず、ひたむきに
○…川崎競馬の所属騎手では18年ぶり3人目の女性騎手として4月19日にデビュー。否が応でも注目が集まる中、5月26日、42戦目にして初勝利を地元の川崎競馬場であげた。「やっと勝ててほっとした」と笑顔を見せる。騎乗したマッドシェリーは調教で毎日乗っている馬。「頑張って走ってくれた。これからも一緒に頑張りたい」
○…小学生の頃からプロスポーツ選手になりたいと思っていた。小4からサッカーを始め、中学では男子に交じりプレー。女子のカテゴリでは静岡県代表にも選ばれた実力を持つが、147cmという小さな体と持ち前の身体能力を生かせる競馬の世界に興味を持った。高校を2年で中退し、競馬学校に入学。乗馬は未経験で、初めは馬が暴走し柵にぶつかって落馬するなどを繰り返した。乗りこなせずに悔しかったが、「うまくなりたい」という一心で、どうすれば馬と同調できるかと常に考え、日々、乗り方を工夫した。
○…地元の静岡を離れ、3月下旬から厩舎住まい。ひとり寂しくなることもあるが、5人組ポップロックバンドwacci(ワッチ)の曲『大丈夫』にはよく励まされている。オフの日は買い物や、家事、録りだめしたドラマを見たりする。川崎のまちではラゾーナ川崎がお気に入り。「自転車で移動できる距離に大きな商業施設があって都会だなと思う」
○…目標の騎手は同じ厩舎の兄弟子、藤江渉(わたる)さん。常に一生懸命で、決して諦めない騎乗姿に憧れる。6月1日には2勝目をあげた。いずれも短距離の先行逃げ切りで勝ったが、もっといろいろなレース展開で勝てるように研究にも余念がない。「川崎競馬と言えば神尾騎手」と言われる日を夢見て、最後まで諦めない全力騎乗を誓う。
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5月3日
4月26日