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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2026.03.13

タッチセラピストで、インクルーシブな親子の場「ふらって」を主宰する
星野 菜緒さん
幸区在住

  • 星野 菜緒さん (写真1)

体に触れて、心通わす

 ○…病気や障がいのある子どもの体に触れることで、ストレスの軽減や情緒の安定などをもたらす「タッチケア教室」を定期的に開催する。そこから派生したインクルーシブな親子の場「ふらって」は、月に1回ほど川崎駅付近などで実施。障がいの有無にかかわらず、地域の子どもが遊んだり、親が情報を共有する場所になっている。「ケアと同時にコミュニケーションであることが幸福につながる」との信念で活動を続ける。

 ○…出産した長女は、吸引などの医療的ケアが必要な重度心身障がいを持って生まれた。それから4年9カ月に及ぶ入院生活。「将来の不安を抱えて、絶望していました」と当時の思いを静かに吐露する。ただ、抱き上げることはできない代わりに、手で触れることができた時、気持ちが前向きに。同じ思いを抱えている人の助けになろうと、タッチセラピストの資格を取得した。「言葉は話せなくても、コミュニケーションは取れる。うれしいことや楽しいことをたくさん見つけてあげたい」

 ○…小さい頃から外国人やダウン症の友達などに囲まれ、「人を属性で区別するようなことはしていなかった気がする」と振り返る。親には人と比較しないタイプと言われたことも。社会人として働き始めてからは接客業に従事。「『お客様視点に立つ』ことが長女に寄り添うことにも役立ったかもしれない」と意外なつながりを口にする。

 ○…2024年に次女が誕生。趣味はミュージカル鑑賞で、本場ニューヨークのブロードウェイで観た経験も。現在も二人の娘を連れて、弦楽器の演奏を聞きに行くほど音楽に親しむ。「一緒に生活できることは当たり前じゃない」。日常の大切さを胸にかみしめ、次の一歩を踏み出す。

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