市政報告 天飛(てんぴ)トンネル雨水漏水対策を要望 川崎市議会議員(川崎区)みらい川崎市議団 林としお
「天飛トンネル」は、渡田交差点〜小田1丁目交差点間のJR南武支線の線路下にあります。1993年5月に完成し、築28年が経過。今、老朽化が懸念されています。
市によると、1989年、川崎市とJR東日本が同トンネル建設にあたって協定を締結。このうちJR東日本はトンネルの躯体(くたい)箇所(壁や骨組みの基礎)、市は道路の舗装、排水設備、道路の照明設備などを管理することになりました。
これに基づきJR東日本は時期は不明としながらも、これまでに躯体接続箇所である目地からの漏水対策として、ステンレス板を設置し、竪樋(たてどい)に流す対策などを行っています。ただ、トンネル内の歩道側面から雨水が漏水し、雨が止んだ翌日にも漏水が止まらず、自転車で通行の際に転倒する危険性が指摘されています。6月18日に開かれた市議会の一般質問では、「漏水防止に向けた今後の対策をJR東日本に要請すべき」と市の見解と対応を伺いました。
市によると、今年1月にJR東日本に対して漏水対策依頼を実施。これを受け、JR東日本は5月に現地調査を行い、今後は詳細な調査に取り組み、効果的な対策方法を検討するとの報告があったといいます。
一方、道路や歩道の安全対策や外観塗装対応は、市が6月上旬、路面に切り込みを入れる排水対策を実施。トンネル塗装は落書き消しを行い、再塗装の必要性を検討すると川崎区長が答弁しました。
愛されるアートトンネルに
天飛トンネルには、市立渡田中学校の生徒が2003年と4年に描いた壁画があります。壁画作成当時の新聞記事には「長く保存できるよう処理を施していく予定。地域の宝物にしていきたい」という区役所談が掲載されています。市は今のところ、壁画の改修予定はないとしつつ、劣化が進んだ場合やトンネル躯体の大規模修繕が必要となった場合には、地域の意見を踏まえながら対応を検討すると述べました。そこで私からは、地域に愛されるトンネルとして、地域や学校と連携を図りながら適切な管理を要望しました。
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4月19日
4月12日