「京急川崎駅西口地区再開発事業」について京急電鉄(株)は、延床面積約8万平方メートル、高さ約120メートルの複合施設を整備することを、9月8日から15日までウェブ配信した動画説明会で明らかにした。周辺施設との回遊性を高め、にぎわい創出をめざす。
大規模複合施設の開設予定地は、現在ヨドバシカメラアウトレット京急川崎が立地する川崎区駅前本町21丁目周辺。高さ約120メートルで、ミューザ川崎(地上27階、高さ128メートル)と同規模の高さとなる計画。低層部分には地域住民やオフィスワーカーらに向けた物販店舗や生活利便施設などの商業機能が入居する。具体的な店舗は今後検討するとしている。中層、上層階には業務機能として面積約2600平方メートルのワークスペースを設置。貸室総面積は約5万平方メートルとなる。
同所はJR川崎駅周辺に比べて商業施設などの立地が少ない。京急担当者は、商業、業務機能を導入することで「人の流れが大きく変わる」とし、「川崎の玄関口にふさわしいまちづくりに向けて、周辺地域の方々と一体となり駅前の魅力を高め、地区全体の活性化を進める」と話す。
南北広場で交流促進
複合施設を挟んだ南北には広場を開設する。西口改札に面して、約1000平方メートルの南側広場を、多摩川側に約500平方メートルの北側広場を作る計画。オープンスペースも設置し、商業施設や広場と一体的に活用しながら、イベントの開催や、町内会活動と連携した取り組みなどを進めていく。2つの広場をつなぐ通路は複合施設低層部に面した半屋外空間とし、オープンカフェなどによるにぎわいの創出とともに、各方面への動線として利用者の回遊性を高めるという。
京急は23年度までに都市計画、環境への影響調査などの手続きを進め、26年度に着工、28年度の完成をめざす。
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