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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2021.11.05

ビューティージャパンファイナリストとして日本大会に臨む
SATO YURIさん(本名:佐藤友梨)
幸区在住 

弱さ受け入れ、豊かに

 ○…「移動手段はママチャリ。きょうも全速力でこいできました」とチャーミングな笑顔を見せる。なんとも親しみやすい人だ。「性格は真っすぐ。でも器用さはありません。決めたことだって守れないし、すぐにへこみます。そんな弱さをもってますよ」。でも、そんなダメな部分が「自分らしさ」。受け入れることができた先に、美しく社会貢献する女性を発掘するコンテスト「ビューティージャパン」があったという。

 ○…幸区出身。小倉小、南加瀬中と18年間地元で過ごした。「信じられないかもしれませんが、小学生の頃は目立たない子でした」。中国・上海の大学を卒業、東京でジュエリーデザイナーとして働き始めた。数年後、ニューヨークでジュエリーアーティストの師匠と出会い、弟子入りし、創作活動に没頭。

 ○…結婚もし、経済的には安定し、順風満帆な人生に思われたが、結婚生活は2年で破綻。これまでの精神的な無理がたたり、適応障害となり、まともな日常生活を送ることができなくなった。それでも他人の目を気にし「ホームレスになってもいいからニューヨークに住み続けたい」としがみついた。

 ○…自分の中での価値観が自身を苦しめていたことに気づいたのは、セラピストとのカウンセリングを通じてだった。いつしか心には余裕が生まれるようになった。宝飾の世界では採掘に伴う環境汚染が深刻化。「何かできることはないか」と 廃棄された携帯電話やPCといった国内の「都市鉱山」を使ったジュエリーの創作など、環境活動に注力。子どもの頃には関心がなかった夢見ヶ崎動物公園も今では癒しの場となっている。19日の日本大会では、そんなありのままの自分を知ってもらう。

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