神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2021年12月24日 エリアトップへ

殿町研究拠点 若者の発想ヒントに 超高齢社会に科学で挑む

教育

公開:2021年12月24日

  • LINE
  • hatena
研究者と意見交換する生徒ら
研究者と意見交換する生徒ら

 超高齢社会の課題解決に向け、現役高校生の柔軟なアイデアを研究に生かそうと、ナノ医療イノベーションセンター(片岡一則センター長/川崎区殿町)は12月13日、市立川崎総合科学高校でワークショップを開催。想定される課題や科学的解決策について生徒と研究者が意見交換した。

 最先端技術を活用したがん治療などの研究を進める同センター。65歳以上の人口が全体の21%以上を占める超高齢社会で、人々が自律的に健康になる社会を目指している。川崎市は昨年10月時点で高齢化率が21%となり、5人に1人が65歳以上となった。

 ワークショップは高校生に超高齢社会の問題に関心を持ってもらうとともに、科学や最先端技術に触れる機会を作ることも狙い。同高校科学科の2年生37人が、40代となる2045年に起こりうる問題を想定し、解決策を研究者と深掘りした。

 生徒からは、労働者の減少や介護士・看護師不足、交通事故の増加、年金問題など多様な課題があがった。解決に向けては「健康寿命を延ばすことが重要」などの意見も。健康でいるために、「体に害のないたばこやお酒を開発する」「アップルウォッチを鏡のように使って顔色で体調を判断する」といったユニークなアイデアが出された。研究者からは「顔色を見るなら声色や行動などをチェックできるとよいのでは」とのアドバイスもあった。終了後、青木優空(まさたか)さんは「スピーカー型AIを使って声色がおかしければ耳鼻科に連絡がいったり、部屋に取り付けたカメラで行動を分析し体調を確認するといったこともできるかも」とより具体化した考えに至ったという。丸林思季さんは「実現不可能だと思っていたものも、できるのではと思えた。こういった研究を進めている人がいるということを学べて良い機会になった」と振り返った。

 同センターの島崎眞さんは「自分自身は歳を重ね、業界や社会のことをある程度知っているからこそ、できないと決めつけがち。知らないからこそ出る高校生の発想はすごく良い。若い力に期待したい」と話した。

 今回の内容は、来年1月21日のシンポジウムの座談会テーマとして、企業や大学、看護、教育などの立場から検証予定。今後、研究の参考にしていくという。

一般社団法人川崎青年会議所

きっかけ~次代(つぎ)なる川崎へ~

http://kawasaki-jc.or.jp

<PR>

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

国登録文化財へ

北條鉄工

国登録文化財へ

登録審議会が答申

7月26日

市内注意報、もう6回

光化学スモッグ

市内注意報、もう6回

難しい予測と原因の解明

7月26日

「在留資格課題知って」

外国人支援団体白さん

「在留資格課題知って」

7月27日、教文で学習会

7月19日

高井選手「金目指す」

川崎F

高井選手「金目指す」

パリ五輪サッカー代表に リバーFC 出身

7月19日

DeNA「可能性広げる」

カワサキ文化会館移設

DeNA「可能性広げる」

市の若者文化創造発信拠点

7月12日

全国各地の風鈴集結

川崎大師

全国各地の風鈴集結

夏の風物詩 7月18日から

7月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年7月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook