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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2022.02.18

幸区制50周年記念ロゴマークをデザインした
宇佐美 菜摘さん
幸区南加瀬在住 33歳

にじむ自信と向上心

 ○…幸区制50周年の記念ロゴマーク募集を見つけた時、「自分が住む町のロゴには気持ちが込められて、達成感が得られる」と直感した。「応募したい」とこれほど強く思ったことは今までなかった。構想2日、制作2日。作品には夢見ヶ崎動物公園の動物や、区の木・花のハナミズキ、ヤマブキなどを盛り込み、自然豊かで住みやすいまちへの思いを込めた。いざ選ばれると自分の作品で本当にいいのかと思う一方、多くの人に支持されたことに「ありがとう」の思いが募る。

 ○…生まれも育ちも南加瀬。小さなころから絵が好きで、市立川崎総合科学高校、東京工芸大学でグラフィックデザインを学んだ。その分野の会社に就職したが、デザイナーとしての力を発揮できず、自分が何をしたいのか分からなくなる時期もあった。30歳の頃、会社を辞めていた時期に、人と触れ合う場を求め、鹿島田のコワーキングカフェのイベントに参加。そこでの交流で刺激を得て、「デザイナーとしての自分を高めよう」と思い直し、積極的にコンペに応募し始めた。

 ○…散歩が趣味。一人になれる時間を大切にしている。夢見ヶ崎動物公園が特にお気に入り。「家族連れがたくさんいる中でひとりでいても違和感のない空気感が心地いい」。時にはまち歩きをすることも。仕事の参考になりそうな風景は写真に収める。歩きながらも頭をよぎるのはデザインの事だ。

 ○…今回の受賞は今後仕事をしていく上での励みになった。「これからもっと自分の中にない世界を知り、引き出しを増やして、デザイナーとしての力をつけたい」とさらなる高みを目指す。いつの日か、日本のグラフィックデザイナーの先駆け、杉浦非水のようになる日を夢見る。

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