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公開日:2022.04.22

特殊詐欺
県内急増、電話に注意
県警、手口音声を公開

  • 二次元コードが印刷されたチラシを配る川崎署員

  • 音声データはこちら

 神奈川県内の特殊詐欺被害が今年1月以降、急増している。中でも電話で子どもや孫になりすます「オレオレ詐欺」の比率が約42%と高い。事態を重く見た神奈川県警は、4月を緊急対策月間とし、実際にあった犯人との電話のやり取りの音声をウェブサイトで公開。川崎区、幸区内の各警察署も啓発活動を強化し、詐欺撲滅に取り組む。



 川崎署によると、1月1日から4月18日時点の神奈川県内の特殊詐欺被害件数は450件で、昨年同期比プラス134件と急増。被害金額は7億2662万円にのぼる(手集計)。川崎市内は被害件数61件(昨年同期比4件増)、被害金額約4259万円。川崎区内の被害件数は昨年同期より3件減り8件、被害額は約890万円。幸区内も昨年同期から2件減り、10件。被害額は約798万円となっている。



 川崎区、幸区内は件数は減っているものの、これ以上の被害を出さないよう各警察署はそれぞれ独自の取り組みも行っている。川崎署は音声データにつながる二次元コードを印刷した注意喚起を促すチラシを作成。4月初旬に新聞折り込みと、牛乳配達店に協力を仰ぎ、一般家庭への配布を行った。さらに高齢者宅への訪問にも力を入れ、「音声をご家族で聞いて、対策を立ててほしい」と呼びかける。



 被害者は70、80代が多いことから臨港署は音声データを聞いてもらうために、防犯対策電話録音機の設置を促しながら高齢者宅を重点的に訪問。さらに町内会への出前防犯講演や、民生委員等とも連携を図る。



 幸署は巡回連絡とともにコンビニエンスストアなどに防犯指導も行う。また注意喚起のチラシを新聞折り込みで1万4千枚配布。今後、防犯機能付き電話機の貸し出しにも力を入れていく。

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