第23代幸消防署長に就任した 飯田 康行さん 幸区戸手勤務 56歳
胸に刻む師の言葉
○…幸消防署での勤務は3度目。幸区は自然が多く、子ども達の声があふれる町の姿は8年前と変わらない。火の用心ののぼり旗が多く掲げられ、防火意識の高い人たちが多く、また働きたいと思っていた。「消防団や防火協会の人たちに『お帰り』と温かく迎えられ、戻ってきたと実感した」と笑顔を見せる。
○…1988年入庁。35年間の消防人生で予防、総務、警防と幅広い分野に携わってきた。2003年の十勝沖地震や、11年の東日本大震災では派遣で現地に赴いた。コンビナートの炎上など大変な現場を見たことで、「想像力を働かせ、備えることが大事だ」と深く感じた。最近の地震の多さにも警戒心を強くする。「地域の皆さんにもしっかり準備をしてもらいたい。コロナ禍も続いており、感染症対策も気を緩めずに」と呼びかける。
○…横浜市出身。幼少期に始めた水泳は変わらず今も続ける。「体が資本の仕事ですから」と土日は朝から昼までしっかり体を動かす。主に、ジョギングや散歩で、横浜の自宅近くには、山下公園、みなとみらい、野毛山、三ツ沢公園、保土ヶ谷公園などコースが充実している。家族は妻と子ども2人。娘と息子はともに医療従事者として働く。
○…消防士になる後押しをしてくれた大学時代の恩師の言葉「花より花を咲かせる土となれ」が常に胸にある。今は署員という花を咲かせるための支えに徹する。署長就任にあたり、風通しの良い組織にするため、一人ひとりの任務についてしっかり聞くので何でも話してほしいと訓示した。「署員150人が力を合わせないと、区民のオーダーには応えられない。一丸となってチームワークで区民を守ります」と意気込む。
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4月19日
4月12日