幸警察署(長谷善明署長)、幸消防署(飯田康行署長)、JR東日本、JR貨物は5月26日、矢向駅構内収容線で、実際の車両を使用した災害・テロ等対策合同訓練を行い、約60人が参加した。
テロ対策訓練は車内で刃物を持った男が乗客2人にけがを負わせるところからスタート。乗客の通報により、警察官と消防署員が到着。消防署員がけが人の救助にあたる間、警察官は犯人に説得を試みるが、犯人は車内に火を点け逃走。車外に出たところで、応援に駆け付けた警察官に取り押さえられ終了した。
災害訓練は人身事故で人が車両に挟まれ動けない想定。エアマイティというマット式空気ジャッキを使い、車両を持ちあげ、救出を行った。同ジャッキは2センチメートルの幅があれば使用でき、約40トンを持ち上げられるという。
幸警察の長谷署長によると、合同訓練は新型コロナの影響で3年ぶり。昨年起きた小田急線や京王線車内での刺傷事件を受け、JRの協力を得て実車両を使っての訓練が実現した。「臨場感にあふれ、中身の濃い訓練ができた。訓練で顔の見える関係を構築することで、有事の際に有効に機能する。これからも力を合わせ、市民の安全を守っていきたい」と意気込みを語った。
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