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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2022.07.01

7月2日に、ハワイアンイベントを姉とともに開催する
金内 一美さん
幸区小向仲野町在住 50歳

縁の下の舞

 ○…川崎区殿町で開催されるあすのイベントに向け、ハワイに在住するフラダンス指導者で実行委員長の姉を、サポートし続ける。幸区中幸町のフラスタジオで指導する傍ら、出演者を募り、外務省や川崎市の後援を取り付けたり、企画書作成などに奔走。3カ月にも満たない期間での準備の上、何事もきちんとしてないと気が済まない「完璧主義」な性格もあり、寝る間も惜しんで取り組んだ。「人生でこんなに忙しいことはなかった。ようやくここまできた」と胸をなでおろす。

 ○…「フラを通じ、自然との共存を大切にしてきたハワイアンの精神を知ってもらいたい」がイベントのコンセプト。「こうした思いを大事にしていこう」とフラの仲間内から賛同を得た。生徒から地元の有力者を紹介され弾みがついたと喜ぶ。それもそのはず、3歳の時から幸区で育ち南河原小学校を卒業したが、その後は私立校に進学。フラスタジオも東京からスタート。「地域との関わりはほとんどありませんでした」

 ○…8歳上の姉は子どもの頃、母親より怖い存在。「だから姉がフラダンスを始めたときには、私は違うものを選ぶようにしていました。高校時代には同じフラでもフラメンコをやりました」。転機は20代半ば。姉ががんを患い「当たり前にいた姉がいなくなるのでは」との恐怖を抱いた。姉をサポートしたいと、フラダンスを本格的に始め、その奥深さに魅せられたという。おかげで「姉との距離も近くなりました」と笑顔。

 ○…コロナ禍で仕事が無くなったとき、気分転換に、23歳の長女と自動車教習所通いを始めた。普通免許と大型二輪の免許を取得。アメリカンバイクを購入し、ツーリングに出かける。「世界が広がりました」

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