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公開日:2022.07.08

参院選、「17歳」で投票
小田栄在住・青木さん  選挙権年齢で有権者

  • 選挙ポスター掲示板を背景に、投票所入場券を手にする青木さん(写真は一部加工してあります)

 7月10日の投開票が迫った参議院議員選挙。有権者年齢が18歳に引き下げられて5回目の大型国政選挙となる中、投票日翌日に誕生日を迎える青木真渚人さん(17)=川崎区小田栄=のもとに、6月下旬、投票所入場券が届いた。

 「18歳で有権者になることは知っていたけれど、今回は自分には関係はないと思っていた」。青木さんにとって、投票所入場券が届いたのは「まさか」の出来事だった。18歳となるのは7月11日。ただ、公職選挙法では、選挙期日の翌日に18歳の誕生日を迎える人までが選挙権を有する。事実を知ると「学年で一番年下になる4月1日生まれの人」のような感覚になったという。

 選挙も身近に感じ、どの立候補者や政党を選べばよいのか、意識し始めた青木さん。SNS上でどんな人が主張しているのかをチェックするようになった。町中の選挙ポスターは、少し見るくらいだが、気にはする。通学途中、駅頭で演説を行う候補者についても耳を傾けてみたい気持ちになった。「候補者から握手をされると、その人を身近に感じるようになる」とも語った。「市民一人ひとりに反映されるような政策があるか」が青木さんの判断基準だ。

 市内の私立高校に通い、日ごろは、友達と大学受験やサッカーを話題にする青木さんだが、有権者となったことについては話をしていない。「政治や選挙の話題は広がらない」のが理由の一つだ。これまで青木さんにとって政治を学ぶ場は学校の政経の授業でしかなかった。ただ、衆議院や参議院といった仕組みを学習するだけで身近には感じなかった。投票所入場券を手にし、「どういう基準で選べばよいのか、そんな授業があった方がよい」と実感する。

 青木さんは投開票日当日が満18歳となるため、期日前投票はできない。仮に期日前に投票を行った場合は、不在者投票扱いとなる。そんな事実を踏まえ、青木さんは、投開票日当日に投票所へ足を運ぶ予定だ。「しっかり情報収集して投票したい」と語った。

 川崎市選挙管理委員会によると、6月21日時点の18、19歳の有権者数は2万4966人。3年前の参院選選挙区での投票率は18歳が43・71%、19歳が37・84%だった。

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