川崎区・幸区 人物風土記
公開日:2022.09.30
商店街とのコラボイベントを行う「まちびらき隊」の代表を務める
関根 悠さん
幸区塚越在住 20歳
利他の心に向き合う
○…合気道教室でともに汗を流す子どもたちの「東田公園をきれいにしたい」という思いから始まった、公園のごみ拾いや緑化活動。その活動を継続しようと、昨年秋に「まちびらき隊」を立ち上げた。隊の代表だが、後輩たちのサポート役に徹する。「頑張る人をほっとけない性分で」と笑う。活動は公園にとどまらず、インスタグラムでの情報発信によって地域や世界ともつながり、海洋プラスチック問題のイベントを行うなど、SDGsの取り組みへと広がりをみせる。
○…活動を始めて間もなく、商店街から「何かやりたいことはあるか」と声がかかった。川崎駅広域商店街連合会の会議などにも出席し、子どもたちが希望する企画を交渉。10月から始まる商店街との合同イベントで、実店舗を利用した「お店屋さんごっこ」などが実現することになった。「街灯を再生エネルギーで灯したい」。そんな提案もしたが採用されず、高いハードルを実感。ただ、いつかは実現させたいとの思いを持つ。
○…合気道のキャリアは小学校2年生から。祖父が好きだった米国の俳優、スティーヴン・セガールの映画を見て、合気道に興味をもったのがきっかけだ。「技だけではなく、人とのかかわり方など、心の姿勢を学んだ」という。現在は初段の腕前だ。
○…上智大学理工学部に通う3年生。人力飛行機を飛ばす鳥人間サークルで奔走する友人の力になりたいと同会に入会。今年の大会では翼持ちという大役をまかされたが、滑走路からまさかの落下。記録なしとなったが、仲間から責められることはなかった。「まわりの人に助けられながら生きているんだ」と実感した。将来は地域や環境に関わる仕事に就きたいと思っている。
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