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公開日:2022.11.04
野村邦丸さん
人気アナ、母校で講演
浅田小70周年記念
フリーアナウンサーの野村邦丸さん(65)が母校の市立浅田小学校で10月29日、児童向けに「夢をつかもう」と題した、講演を行った。小学生時代の経験談などを交え、好きなことを持つことの大切さを語った。
同授業は寺子屋あさだ、京町中学校区地域教育会議、浅田小学校創立70周年記念事業実行員会が共催。野村さんは同校の第17回卒業生(1968年卒)。現在、AMラジオの文化放送で毎週月曜日から金曜日、午前11時から放送中の「くにまる食堂」でパーソナリティを務める。
授業には事前申し込みをした4年生から6年生の児童15人が参加した。
野村さんは在学時、京町3丁目(現スーパーライフ川崎京町店)に住んでおり、小田公園が遊び場だったと自己紹介。
児童に「何か好きな事はありますか」と問いかけ、自身が小2の時に東京オリンピックを見て好きになったサッカーにまつわる話を披露。高価だったボールを買うために、友だちと近所の町工場を磁石を引きずりながら歩き、くず鉄を集め、それを売ってお金を稼いだ話を語った。なかなかお金は貯まらなかったというが、くず鉄を買い取る工場の人に、「ボールを買いたい」という事情が伝わると、500円出してくれて、ようやく買えたという。当時を懐かしみながら、好きな事のために考えて行動することの大切さを児童らに語った。
ラジオとの出会い
中学1年生の時、同級生の勧めで、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」を初めて聞き、鳥肌が立つほど感動したという。ラジオから流れる洋楽に夢中になり、小遣いやお年玉はほとんどレコードを買うために使った。はがきを投稿するなど、その頃から聞くだけでなく、番組を作ることに興味を持ち、今に至っていると話した。「オールナイトニッポンに出合わなければ、アナウンサーにはなっていなかったと思う」と語った。
仕事柄、人と話をする上で「目をそらさない」ことを心がけていることも強調。自分の意見を伝えたいときはもちろん、目を見て話しを聞けば相手はうれしいはずと、会話の極意を伝えた。
授業を聞いた萱沼敦士さん(5年)は「木造校舎だったことやプールがなかったことなど昔の話が聞けて楽しかった。放送委員会なので気持ちを込めてやろうと思った」と感想を話した。
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