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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2022.11.18

第22回全国障害者スポーツ大会の水泳25メートル背泳ぎで大会新記録で優勝した
出口 舞さん
川崎区小田在住 25歳

メダルにこだわる

 ○…栃木県で10月に行われた障害者スポーツ大会の「いちご一会とちぎ大会」。メダルを取れたことは素直にうれしい。一方で、大会記録の更新にもかかわらず、「調子は良かったので、もっといい記録が出せたはず」と悔しさもにじませる。

 ○…4歳の時に、対人関係が苦手な「自閉スペクトラム症」と判明。得意な事を増やしてあげたいという両親の思いから、水泳、空手、音楽、山登りなど様々な習い事を始めた。ぜんそくもあり、水泳は健康のための意味合いも強かったが、高2の時、ある大会でメダルが取ると、競技としての面白さに目覚めた。練習量も増え、所属するスイミングクラブで週3回、ほかに川崎区の入江崎余熱利用プールで週2回、自主練習も行う。水泳を続けるモチベーションはメダル。これまでの獲得数は123個にのぼる。3年ほど前には記録が伸び悩み、水泳をやめたいと思ったこともあったが、「コーチの優しい励ましで復帰できた」と感謝を口にする。

 ○…地元の小田小を卒業し、中学高校は横浜市内の大学付属特別支援学校に通った。横浜市内の保育園に就職し、昨年末まで用務員として勤務。メダルを職場仲間に見せることが楽しみの一つだった。アイドルグループTWICEが好きな一面も。

 ○…高3から、日本知的障害者水泳連盟の国際大会強化指定選手にもなっている。海外や地方遠征も多く、現地でのお土産調達も楽しみ。これまでメキシコ、インドネシア、オーストラリアなどでレースを経験。「2018年、インドネシアのアジアパラ競技大会平泳ぎ100メートルの銀メダルが特にうれしかった」という。体力的には選手としてピークは過ぎた。でも好きな水泳はこれからも続けていく。

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