川崎区・幸区 人物風土記
公開日:2023.01.13
京浜ソフトリーグ5代目会長を務める
久保田 勉さん
川崎区藤崎在住 72歳
にじむ実直さ
○…「50を過ぎた親父が日曜日に1000円持ってグラウンドに出かけてソフトボールで汗を流し、ビール一本飲んで飯を食って帰る。それが京浜ソフトリーグの良さだよ」と醍醐味を語る。川崎区中瀬の多摩川河川敷グラウンドに集まるのは、町内会有志や居酒屋仲間、小学校のパパさんらでつくるチームなど多彩な顔触れ。年配者が中心だが、20代から80代までがプレーする。合言葉は「生き生き生涯スポーツ」。怪我なく安全にプレーできる環境づくりに勤しむことを会長として訴える。「60、70になって骨折をしたら、それからは本当に大変だよ。嫌な思いするよ」。そう語る眼差しは温かい。
○…昨年はリーグ創設30年の節目を迎えた。「一つの区切りだね。会社だって寿命は30年程度。民間のクラブリーグがここまでの節目を迎えられるとは。改めてすごいことをやっているなと実感します。歴代会長をはじめ、会員の協力があってこそ」と万感の思いを込める。リーグに昨年は10チームが参加し、今年は新たに1チーム加わる。グラウンドの確保が悩みだ。
○…ソフトボールとの関わりは、藤崎小学校での父親参観がきっかけ。授業終了後にソフトボールで親睦を深め、その後の居酒屋談議で「チームを作ろう」との機運が高まり、藤小ファイヤーズを結成。対外試合をするうちにリーグ戦設立の話が持ち上がり、発足に携わった。リーグでは消防団活動に長年関わっていた関係から現在は別チームに所属する。
○…かつて、長男が所属していた剣道教室の先生に誘われ、勢いそのまま剣道を始めたこともあったが、やがて3段を取得。「やると決めたことは、やらないと気が済まないんでね」。実直な人柄がにじんだ。
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