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川崎区・幸区 社会

公開日:2023.06.30

犯人の迫力に緊張走る
宝飾店で強盗訓練

  • 店員をナイフで脅す犯人

 川崎警察署は6月27日、川崎銀座街の宝飾店「ジュエリー井門 川崎店」で模擬強盗訓練を行った。全国で発生している宝飾品販売店をターゲットにした強盗事件を受け行われた。

 犯人役3人のうち2人がナイフやバールを手に店内に入り、金品を要求。店内にいる店員や客に「動くな」「撮るな」などと声を荒げ、金品を奪い取ると逃走を図った。1人は駆けつけた警察官に取り押さえられ、逃げた1人は車で待機していたもう1人と逃走。無線で犯人や逃走車両の特徴を共有しパトカーで追跡。迅速な緊急配備により残りの2人も現行犯逮捕された。

 訓練後には、警察と犯人側からの視点で従業員

に向けて講話。警察からは「まずは自身の安全を確保したうえで、通報するなどの対応を取ることが重要」とアドバイス。犯人の視点からは「犯人は顔を見られることを嫌がるので、声がけをすることで防げるケースもある」と常に客の行動に目を配り、警戒心を持つ重要性を伝えた。

 訓練の舞台となったジュエリー井門 川崎店の片岡良店長(62)は「犯人を前にすると体が動かなくなった。本当の犯人だったらと思うと不安でいっぱいだが、今回の訓練を生かして、対応マニュアルの見直しや犯人に隙を与えない店づくりを徹底していきたい」と語った。

 同署は、管轄内の宝飾店40店舗に防犯対策のポイントを記載した注意喚起のチラシを配るなどの対策を実施。要請があればその都度訓練を行っていくとしている。

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