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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2024.01.05

リーグ優勝を目指す女子バスケ「富士通レッドウェーブ」の主将を務める
宮澤 夕貴さん
横浜市出身 30歳

強気な姿勢で、前向きに

 ○…移籍3年目の今季、2007年以来のリーグ優勝を目指し、主将としてチームをけん引する。6位に終わった昨季の悔しさから、重視するのは選手間のコミュニケーション。「今までは若い選手に気になることがあっても、伝えるか迷うこともあった。でも後悔しないために何かを変えなきゃ」と、時にはベテランも交えながら意識改革を図っている。新戦力も加わり、「ファンの皆さん、家族や友人の期待に応えられる試合を見せたい」と力を込める。

 ○…高卒後、JX(現ENEOS)に入団し、19年までチームの7連覇に貢献。個人でもリーグベスト5や皇后杯MVPにも選ばれた。武器は183cmの長身から繰り出す3ポイントシュートと、跳躍力をいかしたリバウンド。その実力が高く評価され日本代表として招集、16年にはリオ五輪メンバーに。日本はベスト8の結果も、出場機会は少なかった。それでも国内リーグで活躍を続け、東京五輪では銀メダルの立役者となり、川崎市スポーツ特別賞を受賞。「日本代表になるとみんなが喜んでくれる。期待に応えるために、選ばれる選手でありたい」

 ○…コートを一歩離れると、温泉、ネイル、ドライブなどで休暇を過ごす。特にユーチューバーのコムドットが好きで「動画を観るとポジティブになれる。会員になろうか迷っています」と笑う。ネットで自身への批判を目にしても、「見返してやろうって」と前向きな性格も持ち味だ。

 ○…リーグ優勝に必要なのは、強気な姿勢で試合に臨むこと。「主将が弱気になったらチームに伝染する。外れてもいいから、打つべきところでシュートを打つことが重要になる」ときっぱり。展開の早いスピーディな富士通のバスケで、今年も観客を楽しませる。

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