神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2024年3月22日 エリアトップへ

社会医療法人財団 石心会理事長を務める 杉山 孝博さん 幸区在勤 76歳

公開:2024年3月22日

  • X
  • LINE
  • hatena

前向きに、先駆的に

 ○…川崎幸病院や川崎幸クリニックをはじめ、30の医療、介護施設の運営のかじ取り役。法人が掲げる「断らない医療」「患者主体の医療」「地域に根差し、地域に貢献する医療」を、石井暎禧前理事長らと共に、実践的な医療活動を通して築き上げてきた。「地域医療に必要なのは『高度な医療』『すぐ診てくれる医療』『心のこもった医療』」と力を込める。理事長として半年が過ぎ、その深化に力を注ぐ。

 ○…東京大学在学中、サリドマイド、スモンといった薬害問題に取り組んだ。被害患者と接した中で地域医療の大切さを実感。大学卒業後、当時は主流だった医局(大学病院)に進まず、「目指す医療の方向性があっていた」川崎幸病院で働き始めた。病院では25年間、救急医療の最前線に立ち、一晩で15台もの救急車で搬送された患者を診たこともある。「公害のまち 川崎」と呼ばれていた時代には、多くの公害患者やアルコール依存が訪れたが、すべて断らずに診療を行った。

 ○…思い出深いのは、血友病患者が自己注射治療できるよう一緒に取り組み、在宅医療では家庭透析や在宅酸素療法を先駆けたこと。「当時は認められない治療を患者と共に打破した喜びをやりがいに感じました」。1977年頃には河原町団地の自治会とともに「健康座談会」を発足。団地の高齢化が進むと、今度は配食サービス、訪問看護ステーション、グループホームなどの設置にも力を尽くした。

 ○…現在も内科医として診療に当たり、週3日は訪問医療に勤しむ。年50〜60回の講演や取材、執筆活動にあたり、自宅に帰れば庭木の手入れ、掃除、家電の修理などもこなす。モットーの「前向き」な心持ちで、終始笑顔を絶やさないスーパーマンだ。

一般社団法人川崎青年会議所

きっかけ~次代(つぎ)なる川崎へ~

http://kawasaki-jc.or.jp

<PR>

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

柳田 光綺(みずき)さん

女子バレーボール「NECレッドロケッツ川崎」で勇退後、コーチに就任した

柳田 光綺(みずき)さん

中原区内在住 28歳

7月26日

滝沢 典之さん

川崎中小企業診断士会の理事長に就任した

滝沢 典之さん

幸区古市場在住 66歳

7月19日

中園 智之さん

川崎海上保安署の署長を務める

中園 智之さん

川崎区千鳥町勤務 49歳

7月12日

中村 茂さん

6月27日に川崎市文化財団の理事長に着任した

中村 茂さん

中原区在住 60歳

7月5日

田中 晴子さん

アナウンサーの夢を叶えた就職体験談が書籍で紹介された

田中 晴子さん

川崎区出身 29歳

6月28日

石崎 弘志郎さん

川崎臨港警察署長を務める

石崎 弘志郎さん

川崎区在住 54歳

6月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年7月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook