川崎の魅力をカプセルトイにした「街ガチャin川崎」が12月7日に販売される。同企画には市立幸高校ビジネス教養科3年生が一役買っており、生徒らは企画から店舗交渉などを行い、商品を実現化させた。
地域の魅力をカプセルトイにする試みは、一般社団法人日本ガチャガチャ協会が2021年から始め、全国約50以上の自治体で展開されている。川崎では今回が初。
「街ガチャin川崎」の商品はアクリルキーホルダーで、1回300円。絵柄は、イクミママのどうぶつドーナツ、煎餅屋 堂本、元祖ニュータンタンメン、かわさきFM、多摩川菓子店、川崎大師雷神堂、川崎大師 大谷堂、かわさきミュートン、川崎工場夜景、いくたりょくちのヒーローの10種。観光名所やご当地キャラ、地元の人気店などが出揃い、川崎らしさが溢れる商品となった。
今回の企画に関わった同校生徒は選択科目「商品開発と流通」を履修する21人。「川崎をテーマにしたカプセルトイ製作」を生徒が提案したことで始まった。
同科商業科主任の尾崎史将教諭(48)が渋谷区に事業所を構える(株)トーシンに相談すると、偶然にも同協会との共催事業として川崎のご当地ガチャに取り組んでいることがわかり、3者の合同事業として進めることになった。
生徒らは一人一社以上を提案し、各自メールや電話で直接交渉。中には、メールの返信が来ないなど交渉がうまく進まず、ビジネスの厳しさを肌で感じる場面もあったという。元祖ニュータンタンメンを担当した山下逞茂手(てぃもて)さんは、「川崎と言ったらニュータンタンメン」と普段から足を運ぶ同店を選んだ。「授業でビジネスメールは学んでいたけど、実践になると言葉づかいなどが難しかった」と振り返る。生田緑地の風景に魅力を感じ、いくたりょくちのヒーローを担当した松木琉平さんも「メールをどんな内容にするかを悩み、家族とも相談した」と続ける。一方、山村花梨さんは電話での交渉に挑戦。以前、同校と関わりがあったことに着目して雷神堂に提案した。「企画やプレゼン、アポどりなどの一連の流れを経験できて、さらに商品化を実現できたのは貴重な経験になった」と力強く語った。尾崎教諭は「地元のコンテンツを使って取り組めたのは良い経験。川崎の良さを知るきっかけにもなったのでは」と話した。
同商品はシープラ川崎ルフロン店・ノクティプラザ店などで販売。総生産数は約3000個、売り切れ次第終了。
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