幸観光協会の会長を務める 深瀬 幹男さん 南加瀬在住 85歳
幸の魅力を子どもたちに
○…幸区の観光や郷土文化の発展などを目的とした幸観光協会の会長を発足時から務める。昨年は発足10年の節目に、加瀬山のパンフレットや記念タオルなどを作成した。今年度は新たなスタートとして区役所新庁舎の完成や新川崎再開発などを機に、さらに区内の魅力をアピールする構えだ。「目標は住民が区内で楽しく過ごせるようにすること。そして地域の魅力をより発信していくことができたら」と言葉に力を込める。
〇…長年川崎市役所に勤務していたことから、「ずっと地域のことに参加することができなかった。先輩からすすめられ『地域のために何かやってみたい』と思い引き受けた」と会長に就任。当初は何をしたら良いか分からず、会議を重ね区内の伝統文化を守ろうと獅子舞やお囃子などの保存に尽力した。「初めて見たとき地域の方々がとても頑張っていた。それぞれ特色を持ちながら現在も続いており、良かったなと感じます」。市の協会と連携した工場夜景ツアーや幸観光大使・花川由香さんの任命など思い出は尽きない。
〇…1929年、南加瀬生まれ。市内で唯一の動物公園がある加瀬山は身近な遊び場だった。市役所入庁後、幼馴染の妻と結婚し二人の子どもに恵まれた。「当時は仕事が忙しく、家庭のことは妻に任せっぱなしだった」と笑うも、感謝の気持ちを表情に出す。定年後は12年間助役(現副市長)を務め、出身の日大校友会川崎支部の支部長を任された経験も。「何かと頼まれると断れなくて。人と触れ合うのが好きなんでしょう」
〇…「この10年で幸は大きく変わってきた。ミューザ川崎や東芝未来科学館がオープンし、研究所、企業などが集まりつつある。幸区は魅力の宝庫だと思うよ」と話し、幸区民祭や日吉まつりなど区民の笑顔が溢れるイベントも毎年楽しみにしている。「とくに子どもの笑顔が見られるのが幸せ。地元の未来は子どもたちに託したいからね」
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