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寺社巡礼 その2 清水山無量院 川崎区・幸区

掲載号:2016年3月18日号

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平成19年に落慶した本堂
平成19年に落慶した本堂

 天台宗総本山比叡山延暦寺を本山とする清水山無量院は、第二次世界大戦中の4月4日と15日に2度の空襲により焼失したことから歴史を物語る資料はほとんど残っていない。

 同寺院33代目の大久保公之住職によると、寺院内から出土した板碑(板のように薄い石碑)には、はっきりと文保二年(1318年)と彫られており、少なくともその時代からあった相当の古刹だという。

 現在、本堂には、ご本尊阿弥陀如来と観音、勢至菩薩を脇侍とする弥陀三尊を安置している。

 戦後、本堂から客殿、庫裡などを徐々に再建していき、戦災焼失をかろうじて免れた仏像や仏具などを修理。釈迦涅槃図や阿弥陀三尊、観音三尊などを修復した。そして、戦災復興のしめくくりとして平成19年に本堂を落慶し、ほぼ現在の形に完成した。

 庭園には川崎市重要郷土資料に指定されている庚申塔(石燈籠)があり、「見ざる、聞かざる、言わざる」のポーズをとる三猿が彫られている。江戸時代の寛文元年(1661年)に建てられたもので、市内にある庚申塔の中では最古のものだという。

 大久保住職は、金棺出現図や釈迦尊の誕生図、天台伝授両大師図といった新たに制作した掛軸なども含めて、涅槃会や花祭りなど、同寺院の法会(行事)にちなんだ掛軸を月ごとに飾り、訪れる人の目を楽しませている。

■清水山無量院(幸区小倉2の7の1 【電話】044・588・0660)

三猿が彫られた庚申塔
三猿が彫られた庚申塔

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