上溝地区社会福祉協議会(以下上溝社協、磯隆司会長)が創立70周年を迎え11月27日、けやき会館で記念式典を開催した。
全国初の地区社協
上溝社協は、1951(昭和26)年に全国社協から「小地域社会福祉協議会活動実験地区(モデル地区)」の打診を受け、翌52年4月に全国に先駆けて設立された。
現在の構成員は80人ほど。「ぶらっと上溝運営」「企画啓発」「広報」「サロン」「ボランティア」「福祉施設」の6部会で構成される。
住民理解による「福祉募金」、ボランティアの育成をはじめ、上溝地区の自治会、民生委員・児童委員協議会、ボランティアグループなどと協力・連携して、さまざまな事業を展開している。
200人余りが参加
式典には本村賢太郎市長、赤間二郎衆議院議員、河本文雄県議会議員らの来賓者をはじめ、関係者200人余りが参加した。
上溝南中学校の生徒と番田神輿同好会による神輿入場の後、磯会長が「3年前から準備をし、新型コロナウイルス感染拡大の影響などもあったが、何とか皆さんのご協力のおかげで70周年を迎え、こうして盛大な式典を開催できた。今後も、上溝地区の福祉に寄与していきたい」とあいさつ。本村市長は「長年いろいろな活動をしていただき、その労に敬意を表する。今後も地域福祉の貢献に頑張ってもらいたい」と激励した。
会の中盤には、これまでのあゆみを紹介したスライド動画ショーを上映。その後、70周年を記念して地元住民や地域の児童施設・高齢者施設・障害者施設などに折り鶴の制作の協力を仰ぎ、当初の予定の1万羽を大きく上回る2万羽が集まった「折り鶴プロジェクト」を紹介した。
加えて、地域の福祉団体である上溝ひまわりの会、しぶがき、まるさきランドへの表彰と、宝月堂、タイヨー印刷、佐藤和夫氏、社会福祉法人清水地域福祉奉仕会への感謝状の贈呈や、タブレット純さんによるミニコンサートなども行われた。
ボラセン開設
全国的に少子高齢化が進む中、上溝地区も高齢化が一段と加速する。4月1日時点で、同地区には80歳以上が2484人在住し、高齢化率は23・8%となっている。
そうした中、ボランティア活動をしたいという人と、ボランティアによる支援を必要とする人の相談にのる役割を担い、初心者のためのボランティア入門講座や各種講座の開催なども視野に入れた「上溝ボランティアセンター」を70周年の目玉事業として11月20日に開設した。
磯会長は、「高齢者に加え、子育て中の母親や障害者など、助けを必要としている人が多く在住している。その人たちの手助けになれば」と同センターの設立の意義を語る。
今後の運営は、上溝社協が地区交流の家として運営する「ぶらっと上溝」内に事務局を設置する。すでに地区内で活動するボランティア団体に加え、個人ボランティアの協力者を募り、電球の取り換えや簡単な家具移動・営繕工事・庭掃除・ミシン仕事のほか、高齢者への声がけや話し相手、将棋など趣味の相手、1人通学が困難な子どもの付き添い、ゴミ出しなど、幅広く支援を必要としている人をサポートしていく。
磯会長は「上溝地区にはすでに複数のボランティアグループがあり、個人はもとよりそうしたグループが活動を支えてくれているということが、特徴であると同時に強みになっていく」と話した。
問い合わせは、同地区社協事務局【電話】042・703・9390(月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで)。
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