戸田和幸監督電撃解任の発表から1週間後の6月26日、サッカーJ3・SC相模原は新監督にシュタルフ悠紀氏が就任することを発表した。
シュタルフ氏はドイツ・ボーフム出身で現在39歳。プロサッカー選手として日本やドイツなど11カ国でプレーした。現役を引退後は指導者としてYSCC横浜やAC長野パルセイロなどを指揮。昨年11月からはU─20タイ代表とU─20ブリーラム・ユナイテッド(タイ)の監督を兼任していた。
SCの西谷義久社長は戸田前監督の解任について「今年は昇格すると決めて始まったシーズン。去年からの流れがあって、今昇格争いができている。確かにそのままでも昇格できたかもしれない。でも、クラブとしてはより確率が高い取り組みを続けていかないといけないという中で、この決断になった」と話す。
J3リーグは現在、昇格圏入りを目指す2位以下が混戦状態。西谷社長によると「順位や試合結果、得点だけでなく、攻撃の指標や点を取る前の段階を見た時に、他のチームと比べて良くない状況だった」という。「今年は昨年を踏まえて体制を変えた。能力や経験のある選手を迎え、昇格に向かっていくチーム作りを強化部と現場の監督・コーチ陣とで協力してやってきた。その中で、根本的に解決できていない部分があった」
解任のタイミングについては「先に進むために、前向きに進んでいく時間を少しでも長くするために責任を持って決めたこと」と説明する。そして「クラブの存在はいろいろな人の応援や支えがあってのこと。それは本当によくわかっている。その上で、自分は先を見据えて判断しなければならない立場。目の前のものより、本当に人々が望んでいるところにたどり着かなければ人々を幸せにできない。昇格、そしてその先のことは1ミリも諦めていない。自分が決めた決断。正解にするしかない」と決意を表した。
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