統合失調症「楽しく知って」 闘病体験芸人がトーク
市精神保健福祉センター主催による講演会企画「”松本ハウス”がやってきた!!」が10月31日(木)、相模女子大学グリーンホール(南区相模大野)で開催される。「統合失調症」をテーマに、お笑い芸人コンビ・松本ハウスを招き、病気の存在の”ポジティブな”啓発を目指した、トークショー&お笑いライブを行う。
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現在、100人に1人が発症するとも言われている精神疾患、統合失調症。「しかし、この病気の実情を知っている人は少ない傾向にあります」と市職員は話す。市では平成23年から一般市民向けのメンタルヘルス講座を行ってきた。それと同時に、そういった知識の解説に留まらない、一般の人に”楽しく理解してもらえる普及啓発”方法を模索していた。そこで、この病気の闘病経験があるハウス加賀谷さんが所属するお笑いコンビ「松本ハウス」の事務所にコンタクトを取り、この企画が実現する運びとなった。
さらに今回市では、コンビにトーク、ライブをしてもらうだけでなく、もっと親しみやすい企画にできればと市内の作業所、施設等に声をかけ、統合失調症患者の7人で構成される有志団体「企画de(で)エンパワメントSare(され)隊」を立ち上げた。
患者自らも企画
この患者7人と共に、当日の内容構成が話し合われた。事前にコンビの似顔絵募集を行ったほか、メンバーの話をもとに、実際に精神科に通った体験談などを松本ハウスに展開してもらうコーナーも盛り込まれた。「闘病した加賀谷さんご自身に出て頂くということで、病気のことをより身近に感じてもらえるのでは。また患者さんも積極的に企画し内容も膨らんだので、当日楽しみながら聴講頂ける。皆さんが元気になってもらえたら」と市担当者は話す。
講演は、31日午後1時30開演(1時開演、3時30分終演予定)。市内在住・在勤・在学の人対象。参加無料。先着200人(定員間近)。
申込み・問い合わせは市精神保健福祉センター【電話】042・769・9818へ。
【統合失調症】脳の色々な働き(知覚、思考、感情、意欲、記憶、知能など)が上手くまとまらなくなる脳の病気。どの時代、どの地域においても100人に1人は発症すると言われている、代表的な精神疾患。近年、治療法が進歩し病気があっても「回復」することが可能となった。症状の一部としては、「突拍子もない行動が増える」「今までに普通にできていた仕事や勉強、家事などが上手にできなくなる」「不安で仕方なく、眠れない」「突然怒りだし暴れてしまう」などがあるという(市ホームページ「リブちゃんネル」より)。
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