アマチュア囲碁の日本一を決める「第61回全日本アマチュア本因坊決定戦全国大会」(毎日新聞社・日本棋院主催)がこのほど東京都千代田区の日本棋院会館で開かれ、上鶴間本町在住の芝野龍之介さん(17)=東京大学付属中等教育学校6年=が史上最年少で初優勝した。
この大会には地区予選を勝ち上がった代表55人と招待選手9人の64人が出場。
順調に勝ち上がった芝野さんは、決勝戦で埼玉代表の林隆羽さん(15)と対戦。以前からの友人で手の内を知り尽くした相手だったが、それでも序盤から本来の打ち回しでリードし、正確な読みで振り切った。
6歳から研さん
芝野さんが囲碁を始めたのは6歳。囲碁漫画「ヒカルの碁」のファンだった父親の影響で、2歳年下の弟・虎丸さんと一緒にルールを学んだ。当初は家族で楽しんでいたが小学2年で町田市の囲碁教室へ。翌年には日本棋院のある市ヶ谷の教室に移り研さんを積んだ。
そこでアマ2段を取得するも「プロを目指す子たちに及ばない」と発起し、多くの一流棋士を輩出している洪道場に入門。その後、本格的にプロを目指すため、試験を経て13歳で日本棋院の院生となった。
「毎週土日にリーグ戦があったため、学校行事に参加したことがない」と苦笑する芝野さん。棋院では順調にクラスを上げ、昨年には院生の序列2位まで上り詰めたが、年齢制限により卒業を余儀なくされた。
将来はプロに挑戦
これまで院生はアマチュア大会に出場できなかったため、本格的な大会参戦は7月の「朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会」が初めて。大勢の観戦者がいる中での対局に緊張し、準優勝に終わった。そして今回。「実力が発揮できれば優勝できると思っていた」と話す芝野さん。今週末の19日・20日には「世界アマチュア囲碁選手権日本代表決定戦」に出場が決まっている。
実は弟の虎丸さんは15歳で一足先にプロ棋士に。自身は現在受験生のため、囲碁に費やす時間は限られているが「将来的には棋士採用試験を受験してプロを目指したい」と話している。
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