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公開日:2026.03.05

一箱古本市で地域交流
相模大野、東林間に広まり

  • 3月7日に東林間神社で開催される「一箱古本市」のチラシ

    3月7日に東林間神社で開催される「一箱古本市」のチラシ

  • 企画した渥美さん

    企画した渥美さん

 一箱分の蔵書を持ち寄り販売するフリマ形式の本のイベント「一箱古本市」。約20年前に東京都で始まり、現在は全国に広がっている。南区内でも相模大野で定期的に開催される中、新たに東林間で商店街により行われる。本を通じて人と地域がつながる新たな交流の場として期待が寄せられている。

敷居の低さ魅力

 東林間商店街振興組合(大石方哉理事長)では、初の試みとして3月7日(土)、東林間神社で「一箱古本市」を開催する。提案したのは同商店街副理事長の鎌田信行さんだ。同商店街では東林間の代名詞・阿波踊りのほかに、新たなイベントを模索していた。

 鎌田さんは商店会員の渥美聡一郎さんから一箱古本市を知り、相模大野で行われた「さがみはら一箱古本市」を昨年末に視察した。鎌田さんは「若い人が多く、コミュニケーションをよく取っていたことが印象的。東林間の街に合っていそう。コスト面など開催の敷居が低いことも良かった」と話し、渥美さんに企画を依頼した。

「推し活に近い」

 渥美さんは2年前から一箱古本市の活動を始めた。出店や運営も含めて30回以上参加している。渥美さんは「選書にはその人の人となりが出る。自分が大事にしている、面白いと思った本をPRする。『推し活』に近い」と語る。

 渥美さんが始めたきっかけは「父の膨大な蔵書」。父親の病気を機に、自宅にある本を処分する必要に迫られた。「昭和30年代から50年代の古い本で歴史物が多い。直接若い人に手渡したい」と思いが募ったという。

市内外から12店舗

 今回開催する一箱古本市の出店者は渥美さんがSNSで募集。市内をはじめ長野県、静岡県から12店舗が集まった。登山や建築、料理、農業などジャンルはさまざま。渥美さんは「普段本を読む人も、読まない人も楽しめる」と話す。

 午前10時から午後3時まで。会場は東林間神社。先着2000個限定でたまご1個10円で販売する(1人10個まで)。

他者とつながる場に

 相模大野にあるコミュニティスペース「kichika」で年に2回、「さがみはら一箱古本市」が開催されている。

 主催するのは「電車の見える本屋Neuk」(相模大野)を運営するkafka(カフカ)さん。一箱古本市の魅力を「本を介して他者と交流ができる、読書が能動的になる点」という。

 2022年から運営を開始し、これまでに7回開催してきた。kafkaさんは「近隣住民の方が『前にも来ました』と声をかけてくれることが増え、来場者として参加していた方が出店側に回るケースもある。地域で少しずつ広まっている」と手応えを話す。「本と出合うきっかけとなる場がさらに増えていけばうれしい」と期待した。

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