日本一を達成した二枚看板が共に次のステージへ――。「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が22日に都内のホテルで開かれ、東海大学付属相模高校(南区相南)の小笠原慎之介投手が中日ドラゴンズから1位で、吉田凌投手がオリックスバファローズから5位で指名を受けた。
「新人王狙いたい」
学校内に設けられた会見場に小笠原投手と門馬敬治監督が姿を見せたのは、ドラフト会議が始まる約20分前。午後5時にテレビ中継が始まると、2人は机の前に置かれた画面を食い入るように見つめた。
小笠原投手の緊張した面持ちがとけたのは46分後。2回目の1位入札で中日と日本ハムから指名を受けると、ほっと息を吐き隣の門馬監督と会話する姿も見られた。その後の抽選で中日の指名権獲得が伝えられると、ようやく頬がゆるんだ。
記者会見で中日の印象を聞かれた小笠原投手は「東海大相模の卒業生もいるし、地元で一緒に野球をしてきた先輩の高橋周平選手もいる。本当に心強い。新人王を狙いたい」と話した。また3年間の高校生活を、「いいチームメートに巡り合えた。厳しい言葉も受けたが、そのおかげで成長できたと思う。感謝している」と振り返った。
「夢へのスタート」
吉田投手にオリックスからの指名があったのは午後7時過ぎ。別室から会見場に姿を現すと「指名されないという状況も想定していたので、とにかく安心した。プロは小さい頃からの夢。スタートラインに立てて素直に嬉しい」と笑顔を見せた。兵庫県出身の吉田投手にとって、神戸を本拠地とするオリックスは慣れ親しんだ球団でもある。
いつも隣で競い合ってきた小笠原投手は、実は”一番戦いたかった相手”。「リーグは離れてしまったが、小笠原に負けないように変化球を磨いて、チームに貢献していきたい」と力強く宣言した。
東海大相模は2人の活躍もあり、今夏の第97回全国高校野球選手権大会、今秋の第70回国民体育大会高校硬式野球で優勝している。
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