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さがみはら南区 人物風土記

公開日:2020.01.16

相武台団地商店街の「ひばりカフェ」オーナーとして地域活性化に尽力する
佐竹 輝子さん
座間市広野台在住 68歳

第二の人生、地域と共に

 ○…高齢化、単身世帯の増加といった課題を抱える相武台団地内の商店街に店を構える。団地を管理する神奈川県住宅供給公社の「グリーンラウンジプロジェクト」第1期店舗として、2015年12月にオープンして5年目。住民の憩いの場となっている同店の切り盛りに加え、商店街前の広場で行うハワイアンフェスタ等のイベントや、こども食堂を主催し、多世代を巻き込む活動を精力的に続ける。「商才はないので、赤字続き」と苦笑するが、「自ら望んでやっていること。できる限り長く店を続けたい」と話す表情は明るい。

 ○…18歳で結婚し、二男一女を育て上げた。20代当時、高級住宅地として四方を商店街に囲まれた相武台団地が近隣にあり、「生活を彩ってくれた、思い出の場所だった」。50代で子育てが終わり、目の当たりにしたのは、高度経済成長期を支えた世代が、どこか寂しそうに団地で暮らす姿。「この人たちが集まれる場所が作れれば」。抱いた思いが現実となったのは、両親や夫を見送り、64歳となった頃。「第二の人生、やりたいことをやろう」と、一念発起した。

 ○…先日、初詣で引いたおみくじには「いつかできることは今日せよ」との文言が。「ここ数年自分に余裕がなく、遊べてないなと感じていた。今年は新しいこと、テニスにチャレンジしたい」

 ○…「既に団地の平均年齢は80代。外に出てこられない方は、今後ますます増えていく」。現在は、移動販売や断捨離の訪問サービスを模索中だ。「短時間なら働ける方を集め、準備を進めたい」と、地域に寄り添う姿勢は揺るがない。「ただ、自分がいなくなったら終わってしまうのではだめ。いつか、志を同じくする人に受け継いでいけたら」とほほ笑んだ。

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