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横須賀・三浦 社会

公開日:2025.12.19

三浦市社協
快適な地域つくる「診断書」
上宮田第1区で発行

  • 調査に参加した住民有志ら

 三浦市社会福祉協議会(社協)は、地域包括ケアシステム構築のため2016年から地域調査を実施している。地区の強みや課題を「診断書」としてまとめるもので、このほど6冊目となる上宮田第1区の診断書=左下写真=が完成した。

 調査は23年12月、社協職員と住民有志が開始した。戸別訪問によるヒアリングを基本に、状況に応じてアンケート用紙を配布。約900世帯のうち、有志の住民を対象に実施した。

 ヒアリング内容は、「生活で困ること」「災害時の不安」など。これに対し、具体的な課題として「道が狭くゴミ収集車が入れないため、ステーションまで遠い」「橋に子どもが落ちそうな部分がある」などが挙げられた。また、災害については海沿いゆえの津波に対する懸念が多く、「避難所に犬を連れて行けるか」との不安の声もあった。

 住民調査に加え、冊子では地域の商店、企業、教育機関の特色も詳しく紹介。地区内をくまなく歩いて調べた危険個所なども、写真付きで掲載されている。

茶話会で課題解決

 調査と並行し、住民有志による茶話会を毎月開催。全17回にわたり、地域の実情や支え合いのあり方について話し合われた。

 これがきっかけで、登下校時の児童を見守るスクールガードが立つポイントを示す地図を作成。高齢化により将来的な実施が不安視されていた伝統行事「おんべ焼き」について、継続に向けた建設的な意見交換も行われた。同区長の高橋公雄さんは、「新たなつながりが生まれ、良い地域づくりへの貴重な機会となった」と評価。茶話会は今後も継続するという。

 冊子はA4判108ページで、区内の全世帯や企業・団体などに配布され、社協ホームページでも公開されている。「三浦市社協 地域診断書」で検索。

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