区内新戸の相模の大凧センターに展示されている大凧が、センター開設以来、初めて修復されることとなった。相模の大凧文化保存会(川崎勝重会長)が、新型コロナ感染防止対策を徹底して作業にあたる。
相模の大凧センターは、相模原に伝わる大凧揚げの文化を保存・継承していくことを目的に、2003年に開設された施設。その際、「大凧の迫力をいつでも体験してほしい」との思いから、会場の大きさに合わせた展示用の7間凧(12・1m四方・88畳)が制作された。しかし、開設から17年が経過。竹で作られた枠組みに関しては問題ないものの、貼られた和紙の破損や劣化が目立つようになった。
そこで、市が実施する吊り金具の交換工事に合わせ、和紙の張替え修復を行うことを決定。相模の大凧文化保存会が作業を担当することとなった。題字はこれまでと同じく「相模」とし、すでに本村賢太郎市長に揮毫を依頼。作業は9月6日の和紙加工に始まり、次いで題字書き、10月上旬に現在の大凧を下ろして題字の取り外しと枠の清掃、補修などを行う。新たな題字和紙の貼り付けとお披露目は、10月中旬を予定している。
作業は非公開
新型コロナ対策のため、今回の作業はすべて非公開。作業当日の会場への入場も受け付けず、保存会のメンバーのみで3密を避けながら作業にあたる。川崎会長は「本来であれば市民の皆さんに公開し、色塗りなどにも参加していただきたかったのに残念。ただ修復完了後は観覧できますし、少しでも大凧に興味を持ってもらい、来年5月4日・5日に予定している『相模の大凧まつり』に足を運んでいただければ」と話している。
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