Jリーグの2021シーズンのJ1とJ2の残留・昇格に必要となるクラブライセンスの交付判定の結果が9月28日に公表され、J3に所属する地元サッカークラブ・SC相模原がクラブ初となるJ2ライセンスを取得することが分かった。交付要件の一つ、スタジアムに関する例外規定に基づくものだが、今シーズン2位以上の成績を残せばJ2に昇格できる。
クラブライセンスは、財政状況やホームスタジアムの整備要件などをシーズンごとに判定し交付する制度で、ライセンスがあればシーズンの成績次第でJ1やJ2に昇格、または残留できる。Jリーグはホームスタジアムの整備要件として、「アクセスが優れている」「すべての観客席が屋根で覆われている」など4項目を要件としている。
SCのホームスタジアムである相模原ギオンスタジアムはこの要件を満たしていないが、今回は「4要件を満たしたスタジアムを将来的に整備することを約束し、昇格後5年以内に完成する」という例外規定に基づいて承認された。これまで昇格順位の成績を残したにも関わらず、スタジアムの整備要件を満たしていないために昇格ができなかったクラブが続いたため、2018年に現行のスタジアム基準を改定し、今回のような例外規定が設けられた。
新スタジアム整備を要望
相模原市をホームタウンとする4チーム(SC相模原、ノジマ相模原ライズ、三菱重工相模原ダイナボアーズ、ノジマステラ神奈川相模原)は昨年8月、相模原駅北口にある相模総合補給廠の一部返還地を候補地に、スタジアムが核となったまちづくりのビジョン策定などを検討する官民連携協議会を立ち上げた。11月には多機能複合型スタジアムの整備を要望する署名活動を開始するなど、新たなスタジアムの誕生に道筋をつけた。
ライセンスの取得により、SCは今季2位以上になれば、J2に昇格する。今シーズンのJ3は18チームで争われ、すでに半数の試合を消化。SCは10月5日時点で、勝ち点32の6位につけている。同クラブの望月重良代表は「すべての人の協力によって、大きな一歩を踏み出すことができた。クラブ一丸となってJ2昇格という目標にチャレンジしていく」とコメントしている。
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