東京2020パラリンピックのブラインドサッカー競技で日本代表のゴールキーパーを務めた 佐藤 大介さん 南区在住 37歳
○…ルール上、5人のプレーヤーの中で唯一「目が見える」立場であるゴールキーパー。最後方からの的確な指示で初出場のチームを見事5位に導いた。「自分がチームを支えたように言われるが、僕自身がチームメートから支えられた。幸せな時間だった」と大会を振り返る。
○…小学生からゴールキーパー一筋。しかし、高校卒業時に「プロは難しい」と区切りをつけ、教育の道へ。サッカーから離れて3年。テレビで見たブラインドサッカーに釘づけに。全力でプレーする選手たちの姿を見て、サッカーへの情熱が再燃。「またキーパーをやりたい」。現在も所属するブラインドサッカーチーム「たまハッサーズ」に連絡し、練習に参加した。「ある程度できるだろう」と臨んだ初日。技術不足はもとより、味方選手への指示も思うように伝わらなかった。「経験者なのになぜ」と落ち込む一方で、「もっとやってみたい」と熱い気持ちが芽生えた。相手目線に立つことを心がけるとチーム全体が見えるようになった。
○…趣味は映画鑑賞。好んで見るのはサスペンスで、「推理するのが得意。状況を判断して分析する。ゴールキーパーで培ったもの」と笑う。相模原市には13年に転居。「安心して過ごせる穏やかな環境がとても好き」
○…自分を支えてくれたチームメートに対する感謝を忘れない。「自分が活躍したい、というよりは、彼らがいるから自分がいるという気持ちが大きい。本当にすばらしい仲間」と誇らしげ。これからの目標は、障害者スポーツをより多くの人に広げていくことだ。「7団体ある障害者サッカーを同じファミリーとして発信していきたい。キーパー同士のつながりも作りたい」。未来へ輪を広げていく。
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