相模原市陸上競技協会の会長を務める 神藤(しんどう) 昭嘉さん 緑区相原在住 74歳
子どもたちの成長が財産
○…市陸上競技協会普及部が主催し、1993年に「神奈川ゆめ国体」関連事業として新設された相模原市小学生陸上教室が30年という節目を迎えた。小学生の選手育成などを目的に活動し、多くのアスリートを輩出。ここ2年間はコロナ下で活動は制限されていたが今年度、感染対策を徹底しながら本格再開した。「子どもたちの元気な姿を見られるのが幸せ。教え子たちがサポートしてくれるのも嬉しいね」と安堵の表情を見せる。
○…佐賀県の出身。中学から陸上を始め、日本体育大学などで長距離選手として汗を流した。「長距離は苦しい競技だけれど、走り抜いた後の充実感がいい」と魅力を語る。学生時代に教員免許を取得、市内の中学や高校で陸上部の顧問として選手を育ててきた。教師を務めるかたわら、後進の指導にも尽力。全国都道府県対抗女子駅伝では、神奈川県チームの監督を務め優勝。日体大のコーチとしては箱根駅伝で2度の優勝に貢献している。
○…教員時代に夫人と出会い結婚。相模原に住んで50年が経った。自宅では近くに住む小学3年生の孫と遊ぶのが楽しみだ。「とても元気でね。走り回っているよ」と優しい祖父の顔に。自宅の裏山をコースにしたジョギングをはじめ、読書や執筆など活発に活動する。陸上に長年関わってきたが「家族の理解がないと出来なかった。妻の支えのおかげです」と感謝の気持ちは忘れない。
○…指導者としての喜びは多くの子どもたちが育ち選手として活躍していること。携わった選手の活躍した写真などは大切に保管している。陸上の指導に留まらず、交通指導員やこどもセンター支援員を務め、触れ合うことを大切にしている。「次代を担っていく子どもたちは私の命ですね」
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