相模台第2地域包括支援センター(麻溝台)内に9月3日、相模台地区で2カ所目となる「サポートセンター楽らく麻溝台」(同)が開所した。「楽らく」は周辺に住む高齢者の憩いの場として機能しており、好評な利用状況を受けてのサービス拡大となった。
同地区には地域のボランティアが運営する「ふれあい・いきいきサロン」という交流の場がある。ゲーム大会や講師を呼んでの講座の開催など。ただ、運営にはそれなりの労力が必要となり、月1回の開催に留まっている。
一方、相模台地区社会福祉協議会独自の取り組みで2016年、小田急相模原駅近くにサポートセンター楽らく(相模台1の15の6)が開所した。住人たちの困りごとを地域で支えるためのサポーターの派遣や憩いの場の提供を行っている。誰でも気軽に利用できる場所として口コミが広がり、年間平均で延べ3486人が来所している。出入りが自由であること、お茶を飲みながら相談できるなどが好評の点で、週に3回の開催となっている。
同地区は同駅のある南台から、およそ5Km離れた北里大学病院のある北里まで比較的エリアが広い。楽らくは北里や麻溝台に住む利用者が通うにはなかなか難しいということもあり、2カ所目の開設が検討されていた。
そんな中、昨年4月に相模台第2地域包括支援センターが麻溝台に移転となり、空いた場所での実施が可能となった。待望の2カ所目となる楽らくが、9月3日スタート。週に1回のペースで開催していく。
居場所を作る
スタッフは、麻溝台近隣に住む人たちが担っている。家の片付けをしていた近隣の人からコップの寄付もあったという。楽らくセンター長の原裕子さんは「新たに開所したことで、『近くになったからお手伝いに行きやすい』という声を聞く。麻溝台は横の繋がりが強いことが特徴です」と話す。
楽らくの運営は、民生委員やサポーターが受付・給仕をしている。出入りが自由でお茶を飲めることだけでなく、困りごとを相談することができるため、寂しさの解消にも繋がるという。高齢者の孤立が社会問題となる中、その課題解決の場として期待されている。相模台地区社会福祉協議会会長の中村明さんは「気軽に集まれる場所。大いに利用して欲しい」と利用を呼び掛けた。
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