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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2013.04.25

4月1日付で相模原市津久井消防署長に就任した
守屋 逸郎さん
中央区陽光台在住 58歳

行動派のプロが地域を守る



 ○…津久井消防署に勤務して6年目。部隊の中隊長、警備課長を経て、署長に就任した。「風通しの良い職場を」。指揮命令系統を明確にし、確実に効果をあげる。職員それぞれが任務を全うし、隊長には現場全体を見て対応することを求める。「市民を守るのは当たり前。いかに早く消火し、いかに二次災害を発生させないようにするか。職員にはプロとしてそこを大事にしてもらいたい」と抱負を語る。



 ○…津久井消防署管内は自然の宝庫。それに付随してあるのが中央高速、JR中央本線、小仏トンネル、4つの湖といった地域特有の環境だ。そうした場所の訓練はそこでしかできない。「形式的ではなく、現実的な訓練を」。自分たちでできるものは自分たちで。関係機関と合同でできるものは合同で積極的に行っていきたいという。「市民を含め、消防団、警察等と地域一丸で災害対応ができるよう、共有の認識を持って初動体制を取れるような関係を築いていきたい」と話す。



 ○…配属間もない頃、救急搬送した高齢者から「119番してよかった。安心したよ」と掛けられた言葉に「頼られているんだ」と消防士としての自覚を強く感じた。長い消防生活の中で様々な部署を経験。そうした中で感じた”消防力”とは資機材はもちろん、職員の意識も重要なポイントと指摘する。「訓練を訓練で終わらせない。常に問題意識を持っていないと」。過去の事故を教訓に訓練を積み、大きな災害時にいかに判断よく対応できるか。そうした判断ができる職員の育成に力を入れる。



 ○…仕事もプライベートも行動派。休みの日は色々な店に行って物を見て回る。それが趣味でもあり、仕事にも繋がるんだとか。「色々なことを知っておくと火災原因を知るにも役立ちますから」。就任して間もないため、まだ署長室での仕事が多い。「今はまだ押えてますよ」と微笑む”行動派”の署長が、地域の消防力の要となる。

 

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