しの笛ユニット「薫風」のリーダーとして活躍する 志村 薫さん 鳥屋在住 55歳
「しの笛の魅力を伝えたい」
○…雌竹や篠竹に穴を開けた、素材そのものの形を生かした横笛「しの笛」。古くから祭囃子や神楽、獅子舞などで使われ、江戸時代には庶民の笛として広く親しまれた。このしの笛の音楽ユニット「薫風」のリーダーを務める。薫風は妻のみどりさんと、写真家で打楽器を主に担当する白井源三さんの3人で結成。津久井湖城山公園での森の音楽会や、地元カフェでのコンサートをはじめ、福祉施設への慰問演奏など幅広い活動を行う。「しの笛は高い音から低い音まで出せ、その響きは独特のもの。依頼されればどこにでも演奏しにいくので、気軽に連絡いただければ」と紹介する。
○…しの笛を始めたのは30歳の時。「山登りが好きで、山頂でもできる趣味を持ちたかった」と振り返る。教室にも短期間通ったが、技術のほとんどを独学で習得した。6年前に八王子から津久井に移住。すぐに、地元の小網飯縄囃子保存会に入会し、笛を担当した。「笛のお陰で地域にもすぐに馴染めた。津久井地域に根付くお囃子の文化は本当に素晴らしいもの」と話す。
○…津久井に引っ越してからは自宅に工房を構え、自身でしの笛を製作する。「サラリーマンなのであまり時間がとれない」というが、出来の良い笛は評判となり、今では年間20本程度の注文を受けている。「竹の種類や穴の開け方など、千差万別の笛が作れるのが面白い部分。お客様の要望に少しでも近づけるものを作りたい」
○…7月6日(土)には長竹にあるカフェ「風のほとりで」で薫風のライヴ、7日(日)にはサン・エールさがみはらで相模の寝姿観音を歌った曲である『心深く』を演奏する。「趣は違いますが、両日とも心を込めて演奏するので会場にお越し下さい」と呼び掛けた。
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