神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

青根地域 監視哨跡地を観光の柱に 展望台を生かす新構想も

社会

公開:2020年8月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
散策路の下草刈りを行った
散策路の下草刈りを行った

 青根地域の大きな観光スポットの一つである「防空監視哨跡地」。この跡地は3月に閉校になった青根小学校の学校林(通称あおりん)に隣接しているため、児童たちの遊びや学習の場にもなっていた。閉校後の利用減少が懸念される中、この貴重な資源を守ろうと、青根地域観光活性化委員会(天野眞一委員長)が中心となり、地域一体でその保全に取り組んでいる。

 戦時中、敵機を監視するために設置された監視哨。敵を探知し、いち早く厚木基地へ通報していた。当時は、深約2mの丸穴を掘り、石やコンクリートで固め、雑音を防ぎながら、反響音などにより集音しやすくした探知施設や情報室、仮眠室などがあったという。この監視哨跡地が高台にあるため、展望台を設置するなどして整備。青根の街並みや山梨方面の山並みなど雄大な自然が眺望できる人気の観光スポットとなっている。さらに、旧青根小学校の学校林と隣接しているため、児童の遊び場や学習の場としても利用されていた。

 そうした中、今年3月に閉校になったことで利用減少が懸念されたが、4月に青根小と青野原小が統合した「青和学園」も、学校林と監視哨跡地の有効活用を検討している。「少子高齢化により人口減は避けられないが、他地区との交流や来訪を増やした『関係人口』は増やせる。監視哨跡地を観光の柱にして、活性化につなげたい」と天野委員長は話す。

住民団結で整備作業

 7月26日には、同委員会が主催し、青根地域振興協議会やボランティアなど約50人で、監視哨跡地周辺の清掃や散策路の草刈り、階段や手すりの修理を行った。天野委員長は「2月には青根の将来を話し合う『青根のまちづくり検討委員会』を発足した。私見になるが展望台を発展させ、監視哨跡地を生かした施設ができたら観光の目玉になる。そうした取り組みによって、市が進めるSDGsにかなう持続可能な地域にしていければ」と話した。
 

さがみはら緑区版のトップニュース最新6

地域住民の憩いの場に

若葉台団地YYわかば

地域住民の憩いの場に

開設1年半 「盛り上げたい」 

4月18日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月18日

開業延期 地元の声は

リニア中央新幹線

開業延期 地元の声は

市内の工事日程は変更なし

4月11日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

政令市で「標準化」遅れ

自治体基幹業務システム

政令市で「標準化」遅れ

相模原市「間に合わずか」

4月4日

イノベ創出、連携に期待

JR東海

イノベ創出、連携に期待

橋本駅南口に拠点開所

4月4日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook