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さがみはら緑区 経済

公開日:2020.12.17

伊勢丹跡地
「複合型タワマン」建設へ
地上45階 市内最高層に

  • 解体工事が進められている旧伊勢丹相模原店=南区相模大野 12月4日撮影

 相模原市は11月30日、昨年9月に閉店した伊勢丹相模原店(南区相模大野)の跡地について、事業主の野村不動産が提出した環境影響評価方法書を、市の縦覧手続きに基づき公表した。同方法書によると高さ約170メートル、地上45階の高層施設建設が計画されている。



 (仮称)相模大野4丁目計画と題された同事業は、南区相模大野にある旧伊勢丹相模原店を取り壊し、跡地に複合施設を建設するもの。約1万187平方メートルの敷地に、地下3階・地上45 階、高さ約170メートルの高層棟と、地下3階・地上2 階、高さ約15メートルの低層棟の建設が計画されている。



 高層棟は1〜2階に商業施設と地域貢献施設が入り、3階以上が共同住宅。低層棟は地下3階から地上1階までが駐車場で、地上2階に商業・地域貢献施設を設ける。新たな建物の延床面積は約8万5千平方メートル。



公共歩廊デッキも



 また、既設のペデストリアンデッキと相模女子大学グリーンホール歩行者専用デッキをつなぐ公共歩廊デッキを新設する計画も盛り込まれた。これは現状、相模大野駅から相模女子大学グリーンホール方面への歩行者経路の利便性が悪い点や、大野南地区まちづくり会議において「動線確保のためデッキ等を先行整備し、市民生活への影響を最小限に抑える」ことが課題としてあげられたことを受けてのもの。



 工事期間は2021年11月から25年5月まで、供用開始は25年5月を予定している。



地域の魅力アップに



 計画の発表を受けて、地元・相模大野駅周辺商店会連合会の会長で、大野南地区まちづくり会議のメンバーでもある中田克己さんは「街に外から人が入ってくることで、街の活気につながる」と前向きに話す。ただし、伊勢丹跡地に隣接する相模大野中央公園の整備や立体駐車場の新たな利活用も必要と話し、「25年5月のオープンまでに街全体の魅力アップが図れるよう、地域としても尽力していくが、ぜひ市にも協力いただきたい」と訴えた。



地元で説明会



 伊勢丹相模原店跡地に係る環境影響評価方法書は、市ホームページや市役所環境政策課、各区役所の行政資料コーナーなどで21年1月4日(月)まで公開している。環境保全の見地から同日まで意見書の提出を受け付ける。



 事業者による方法書説明会は、12月16日(水)の午後7時から8時30分まで、12月19日(土)午前10時から11時30分までの2回開催される予定。会場は相模女子大学グリーンホールの大ホール。説明会の内容は両回とも同様となる。

 

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