隣接する北清掃工場からの余熱供給を受けて、温水プールなどの運営を行っている「北市民健康文化センター」(下九沢)。同センターは1999年の開所から20年以上が経過し改修時期を迎えることから、市は今後の活用方法など、施設の在り方について検討を進めてきた。
今回、市は市場性の有無やアイデアを聴取するため、民間事業者などと直接対話をする「サウンディング型市場調査」を実施。その結果を9月7日に発表した。
調査は7月に13事業者が参加し、改修内容 、事業手法、管理・運営方法について話し合った。
施設の現状の課題や評価については「広域から人を呼び込む施設ではなく、地域や市民利用が中心となる」「アクセスが良好ではなく、バスの利便性向上や駐車場の確保が必要」「緑区の都市部エリアに近接する強みを活かし、十分に事業が行える可能性がある」「施設の魅力向上により、利用人数の増加を十分に見込める」などの意見があった。
一方、改修については「既存施設の機能回復を図るほか、多目的スタジオを導入するのはどうか」という意見のほか、「常設でのカフェやレストラン機能は収益性などから困難」という声が上がった。さらに、「レジャー要素は『残すべき』『一定程度でも残すべき』」が半数以上、「プール施設は性質上劣化が早いため、長寿命化改修に近い工事が必要」という意見もあった。
指定管理者制度を
運営方法については、引き続き指定管理者制度が望ましいとの声が多く、その場合、事業期間は15年間程度が望ましいとの意見が多かった。そのほか、「改修事業を進めていく上で、金銭面の責任の所在の明確化などが必要」「民間事業者が自由に提案できる方が参入する企業は増える」など活発な意見が出された。
市は「今回の結果を踏まえ、施設に必要な機能など今後の活用方法や民間活力を活用した事業手法などの検討を進めていく」と話した。
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